ローリング・ストーンズ LICKS ジャパンツアー2003年3月20日、21日の大阪ドーム公演参戦記録です!!
目次
ベロマークスタジャンおじさん
すでに大阪慣れしたKがどの電車に乗って
向かえばいいか教えてくれながら
なんとか迷わずに大正駅に到着!(1人なら迷ってたかもですww)
駅からドームまでは歩いてすぐの道のり、、、
すると、、、前方にいましたぁーーー!
今夜のロックンロールショウを楽しみに颯爽と歩く中年男性の姿!
いかしたスタジャンを着た熱烈なファンらしきおじさんを発見!
いよいよ今夜のショウがはじまる、、、
僕らのテンションも上がっていきます!
そしてドーム前に到着、、、、
チャット仲間との待ち合わせ
ネット掲示板メンバー達と約束しているドーム前の入場ゲート付近、時計台前で待ち合わせです。
普段、ネット上でのやりとりのみの関係なのでどんな人なのか、顔など素性はもちろんわかりません。
完全に初対面です!
掲示板の書き込みやチャットでは
自分より年上の人達と絡んでいるということはわかっていました!
約束の時間になり、、、
ぽつぽつとネット掲示板主力メンバーが集まり出します!
kazzさん「えっ?まさかビリーくん??はじめましてー! いやー、えらい若いな!」
ビリーとは、僕のことですww
当時、グリーンデイも好きだったので、ボーカルのビリージョーから拝借して、ストーンズネット掲示板でビリーと名乗っていましたww
恥ずかしい過去ですね、、、、、ww
ビリー「kazzさんですか!いやーはじめまして!遂にこの日がやって来ましたね〜。」
kazzさん「ビリーくん、掲示板でいってた通りこないだ武道館行ったよ!とりあえず話したいから飲もや〜! こっちは職場の同僚のナナセや。こいつも洋楽好きで、OASISやエアロスミスのライブは一緒に行ったんよー。」
ナナセ「俺はストーンズのライブはじめてで、kazzさんに連れて来られたよwwライブ楽しみやね。職場でもkazzさんストーンズの話ばっかりなんよ。」
それぞれ、ビールを持ち寄り自己紹介しつつ、、たわいもない話をするネット掲示板住人達、、、
Kは掲示板ノリについていけず、少し引いてるwwまあ、愛想笑いしながら話し合わせてくれたけどww
そこに2、3人グループの女性達が時計台の方に近づいてきました!
kazzさん「失礼ですが掲示板メンバーですか??あっ、、、まさかみのりざんまいさん??」
みのりざんまい「そのまさかですよー。みなさんこんにちは!お初でーす^ – ^ 友達連れて今日のライブ参戦でーす。あら、隣は、、、まさかビリーくん。よろしくねぇ〜」
kazzさん「いやー みのりざんまいさんお綺麗ですねー!さぁさぁ乾杯しましょう!!こないだの武道館は珍しい曲が聴けて驚きましたよー。今日はなにしてくれますかねぇー?どんなライブになるでしょうねぇー」
みのりざんまい「kazzさん、東京行かれたんですか?羨ましーい。いやーほんとですよね!ストーンズ史上初の武道館!伝説の目撃者として立ち会いたかったですよー」
公演開始前に盛り上がっちゃう
kazz、ビリー、みのりざんまい、、、
夜な夜なネットのストーンズ掲示板に集まり
各々が好きな曲をかけ合ったりする仲間が集結!
掲示板メンバーはとにかくストーンズ話で盛り上がります!
その後、掲示板内に毎日のように顔を出していた「スターさん、ゆかP、リーレノンさん、ニックジャガーさん」達も僕らメンバーに合流していき、、、、
ライブ前から宴会のようになってしまいました!
ニックジャガーさん「えービリーくん。若いのになんでストーンズ聴いてるの??周りに話せる人なかなかいないでしょー。」
リーレノンさん「ビリーくん!君はこの年からストーンズ聴いてるから将来大物になるよ!!楽器してないの?? いやー大物になるよ!」
だいぶん酔っ払ったリーレノンさんが赤い顔をしながら僕に言ってくれました!
これだけストーンズフリークが集うと話が絶えませんww
入場開始時間ギリギリまで、8〜10人の酔っ払いが
チケットを見比べて誰がどこの席なのかとか、好きなメンバーの話、今日演奏する曲の予想、楽器の話、ストーンズうんちくなどを語らいました!
掲示板メンバーは40〜50前後の中年の方が中心で、話を聞いていると、ほとんどの方がストーンズ初来日東京ドーム公演(1990年)時ライブに参戦しているようで、その後も来日するたび何回も参戦しているベテランファンの方達ばかりでした!
僕は、、、ベテランファン達のマニアックな話題にはついていけず、まだまだ自分はヒヨッコだなと思いました。
遂にドーム内へ入場開始!!
掲示板メンバー達「おっ、ゲート開くみたいです!」
誰かがいいました。
「やっほー!ロックンロールー!」
「うわぁー楽しみだねぇ。一曲目はブラウンシュガーかなぁ。スタートミーアップかなあ??」
「ブラウンシュガーがいいなぁ!あっ、、、そろそろ行きますね! じゃあ、終演後、またここで!店はkazzさん決めてくれる?」
どうやら話の流れで他の掲示板メンバー達は終演後もここに集まり、ミナミの繁華街に飲みに繰り出す予定らしく、、、僕はまだ19才だった為まずいと思ったのか、、終演後の集いには声はかかりませんでした!
みなさんと別れのあいさつをします。
ビリー「じゃあ、僕はこれで!皆さんありがとうございました!アリーナ席でテンションやばいです。楽しみますねー」
kazzさん「おービリーくん。お互いアリーナ席で楽しもう!またなぁ!あっ、今日撮ってた写真みんなにまたあげたいので焼き回ししてもらっていい??家帰ったら住所送るからお願い〜。俺とナナセはヤフオフで落としてアリーナの2列目なんよー!ストーンズライブ何回か行ってるけど、こんな前で観られるの初めてやから、嬉しくて仕方ないよー!! じゃあ、そろそろ行くね! ナナセ、行こうー!」
みのりざんまいさん「私は友達とスタンド席でゆっくり観るよ!そろそろ行くねー みなさん!では、また後で〜」
こんな感じでそれぞれが入場、、、
Kと僕も入場ゲートに向かいました。Kはスタンド席だったのでゲート手前で別れ、僕はひとりアリーナへ向かいました!
えっ!?座席がない、、、
時計を見ると、外で掲示板メンバーと談笑しすぎたのかストーンズ登場まであと10分くらいになっていました、、、、
ドームの中は想像以上の広さで、あまりの人の多さと、ざわつく声の大きさにびっくりしました!
アリーナ席50列目を探すものの、ドーム公演の環境に慣れていないもので席がなかなか見つかりません、、、
時計を見ると、ストーンズ登場まであと3分というところです、、
その時
僕は
焦りました、、、とにかく焦りました、、、
でも、席が見つかりません、、、
あと2分、、、
係員のおにいさんに席を訪ねます。
僕「あっ、すみません。50列目のこの席どのあたりですか??」
係員「これ反対方向ですよ!!! 向こうです!!! もう始まるかもしれないので急いでください!!」
僕「ありがとうございます!!!」
なんと僕は席を見つけようとアリーナを彷徨っているうちに自分の席の反対の方まで来ていました!
係員が指差す方向は50メートル先ぐらいでした!!
その間にも、人がわんさか押し寄せ、開始直前のアリーナ一体は人でごった返していました。
僕は半泣きになりそうな顔で、人波を押しのけ、自分の席を目指しました、、、
あと、1分、、、、
時間が迫ります!!!
あと1分で、開演、、、、
まだ席までは遠そうです、、、、
そして、、、
時計の時刻は
開幕時間19:00ジャストに、、、、、
僕は焦りました、、、、
まだ席にたどり着かない、、、、
もうほとんどの人が席でスタンバイしていて、アリーナの通路には係員とほんの数人しかいないような状態でした。
周りの何万人もの視線が冷たく感じました
席でスタンバイしている周りの人達はみな自分の席でストーンズ登場を今か今かと待ち構えています!!
「キーーーーーース!!!ミックーーーー!」
「ミックーーーーーーーー!」
「ストーンズ待ってたでーーーーーーーーーーーー!」
いたろところから、黄色い声
関西弁のおっさんの大きな声が聴こえてきました、、、、
憧れのローリングストーンズが僕の目の前に現れた!!
観客のボルテージは最高潮に上り詰めているような感じでした、、、
次の瞬間!!!
僕には時間が止まったように思えました、、、、、
テレッテテッテッテレレーーーーーーー♪
聴こえた瞬間!!
少し遅れて、、、
いや、同時に発生したような、、、、
今まで聴いたことがないほどの音量!!
5万人の群衆達の歓声、雄叫び、歓喜の叫び!!!
「うわあ~!!!!」
「キャア~!!!!」
「ミックゥ~!!」
「キーーーーーース!!」
ブ、ブラウンシュガーだっ!!!
僕は自分の席ではない
アリーナ通路で席についている誰かの横
半泣きで立ち尽くしながらこの瞬間を迎えてしまったのです、、、
僕だけ席に着いていなくて、顔から火が吹くように恥ずかしかった記憶があります。
でも、そんなこと誰も気にしていないように皆目を輝かせてステージ上の人間を見つめていました!!
そして、ステージ上をみるとそこには、、、
今まで部屋で何回も何回も映像で見た憧れのロックスターが映像で
観た通りの立ち振る舞い、ステージングで現れ、演奏し、動いていたのです!!!
僕はアリーナ通路で立ち尽くして観た、ブラウンシュガー
2曲目のユーゴットミーロッキング
この瞬間によって、その後、自分の中で永遠に続いていくであろうロックンロールの魔力に引き寄せられた気がします!
こんな瞬間はこの先、、いや、約20年経った今なお、体験できずにいます!
それほどこの10分間の苦い思い出は僕の中で強烈なインパクトとなり
脳裏に深く焼き付く事となりました!
僕は完全にストーンズの虜になりました!!
「アセ イェーイェーイェーフゥ~~♪」
観客とのコールアンドレスポンスで大合唱です!!
「アセ イェーイェーイェーフゥ~~♪」
大合唱しながら観客は思い思いにジャンプします!!
ジャンプと同時にスタジアムが揺れるわ揺れるわ、、、
そうしているうちに
あっという間にブラウンシュガーは終了!
僕はその場から動けずにいました!
畳み掛けるように2曲目、「ユーガットミーロッキング」へ!
ふと
大型のスクリーンを見てみると
そこに映し出されていたのは
いつものようにくねくねとしながら
回し蹴りのようなポーズをとる
キースが不敵な笑みでお馴染みのギターリフを弾いています♪
ミックジャガーは、いつものように手を使ったアクション。
ロニーも映像で観たそのままの弾き方!
チャーリー・ワッツのドラムも少し遅れてドーム内に響き渡ります!!
ダリル・ジョーンズも部屋でビデオで観た通りそのままでした!
これは、夢か現実なのか。
ストーンズメンバーが目の前にいる!!
夢か
幻なのか、、、
本物のローリング・ストーンズが目の前で動いている!
彼らが何十メートルか先のステージ上にいる!
半場錯乱状態で我に返った時には、すでに3曲終わっていました。
kazzさんがスクリーンに映った!
4曲目の「ドント・ストップ」前にようやく自分の席にたどり着き、そこからの記憶は殆どありません。
途中、わずかに記憶に残る印象的なことがありました、、、
ライブの中盤あたりのMC中だったと思うのですが
会場の大型スクリーンがアリーナ席を写した時
そこにはベロマークのタオルを持ったkazzさんがアップで映し出されました!!
タオルは開場前、外で掲示板メンバーと合流する為に目印として持っていたものでした!
kazzさんはスクリーンが自分を写していることに気づくと嬉しそうにタオルを振っていました!
僕はその光景を観て、微笑ましく、、、
心のなかで[kazzさんよかったね!]と呟きました!
後日、、、
この光景はネット上でいじられる羽目に、、、、ww
無我夢中で
そして食い入るように
ストーンズメンバーの動き
スクリーンに映し出されるミック・ジャガー
キースリチャーズ
ロン・ウッド
チャーリーワッツ
ダリルジョーンズ
リサ・フィッシャー達の
細かな表情を観ているうちに
あっという間にショウは終わってしまいました!!
ラストの「サティスファクション」からアンコール「ジャンピングジャックフラッシュ」までほんとにあっという間でした!!
夢か幻のような時間が終わり、、、
どちらの曲か記憶がないのですが赤色の紙吹雪が降ってきて、、、
記念にポケットにしまいこみ、終演後のアナウンスが流れ、、、
僕は席を離れ、アリーナから会場の外へ、、、
人波に揉まれながら、またまた呆然と立ち尽くしていました。
そして会場外でKと合流!!
K「ストーンズ良かったの~。スタンドやけん豆粒みたいにしか見えんかったけどなあ。」
僕「ほんと、、、良かったわ、、、、、、、最高のライブや」
僕はKにうまく言葉にできないくらい
今まで体験したことがない高揚感と群衆のパワー
体に響き渡った地響き
なんとも言えない高揚感に圧倒されていたのです、、、、
その後Kに案内してもらい道頓堀に行き、記念撮影!
日が変わる前にはKの部屋へ戻り、朝方まで酒を飲みながらライブの感想を言い合ったり、ストーンズのCD音源を聴きました!
夜ふかしがたたり、翌日は15時頃に起床、、、、、
今日のKは家でだらだら過ごすようです、、、
ドーム公演2日目へ、、、
夕方になり、僕だけで大正駅に向かい大阪公演2日目へ!!
2日目は掲示板メンバーとの集まりもなく、ひとりで時間に余裕を持ち、暇を持て余しながら地味に入場しました。
スタンド席だったこともあってか初日より、冷静に観ることができました!
スタンド席では、Kが言っていたようにステージ上のメンバー達はほどの大きさだったのでほとんど大型スクリーンで彼らを観ていました。
この2日目の大阪公演ではストーンズライブ史上でも結構珍しい珍事が起こったのです!
その出来事はライブ中盤に発生しました。
リックスツアーではバンド結成40周年を記念して今までの膨大なアーカイブから
日替わりで曲を取り上げるのがツアーの目玉だったのですが
大坂2日目では
60年代ストーンズの名盤と名高い「レット・イット・ブリード」収録曲
Monkey Man
が演奏されました!!
ライブ中に喧嘩!?
ミックが曲名をアナウンスするとどよめく観客達。
そこで事件が発生しました。
キースのギターチェンジが終わらないうちに
ミックがキーボーディストのチャックリベールに曲開始の合図
チャックがカウントを開始して、そのまんま始まっちゃいました
キースはイントロを弾けず
弾いたと思ったら
荒い怒れる音
チャックにつめよって指差して喉をかっ切る仕草
その後、怒りが収まらないキースは
曲中にミックに体当たりを2度もぶちかますという
一見パフォーマンスのような
本番中にはとても珍しい姿が大型スクリーンに映し出されたんです。
この世にも珍しい珍事に
会場は一斉にどよめきが起こりました。
他のメンバーは見てて冷や冷やものだったでしょうねぇ~
その後キースはファンサービスたっぷりに「ダイスを転がせ!」でかなり前の方まで出てきてましたし、負けじとミックも花道を進んできたりと、俺こそがスターだと言わんばかりに張り合います。
最後のお辞儀の時も、キースが振り回したスカーフに引っ掛かって
ロニーの指輪??が吹っ飛んで、ロニーは床に這って探していました。
これも珍事ですよねw
こんな珍しいこともあり
ライブ内容は大満足でした!!
スタジアムライブ恒例のBーSTAGE(ステージを移動して、メンバー+2,3人の少人数での演奏。
ライブハウスで演奏しているかのような雰囲気で聴けるコーナー)では
マディーウォーターズのカバーである
大好きな「マニッシュ・ボーイ」も聞け、大満足の2日目でした!!
終演後には、またKの部屋で泊めさせてもらい、翌日朝早い便で香川に戻りました!
そうして夢のような2日間を終え、現実の専門学校とバイトを行ききする生活へと戻ったのです。
まとめ
この体験により、ロックンロールこそがすべて!
ローリング・ストーンズは特別な存在!
彼らのように、音楽を続けてライブしたい!
僕は無名でベースもへたくそだけど
ロックする精神を忘れずに生きていきたい!!
そして、死ぬまでロックンロールして生きたい!!
と思いながら、、、、今日に至りますww
この時の体験、経験のおかげで
僕は下手くそながらも
現在、香川県発、リアルロックンロールバンド「THE COCKS」でベースを弾き
ロックンロールし続けることが出来ていますし
バンドを続けていくことの大切さもわかったような気がします!
嬉しい時や、落ち込んだときには、ローリング・ストーンズを聴いてミック・ジャガーやキース・リチャーズに共感してもらいますww
ミック・ジャガーが観客を煽るようなポーズを決め
キースが不敵に軽く踊りながらギターリフを弾き
ロニーがはにかみ、さりげないアクション
チャーリーはロンドン紳士のように少し笑みを浮かべながら
ただただビートを刻む!
それに応じる5万人もの群衆の歓声、、、雄叫び、、、、歓喜の声!!
あの瞬間の景色、空間、カオス感を思い出すと、僕が考える自分の世界観はものすごくちっぽけなものに思えてしまいます!
何事ももっともっとグローバルな目で考えることができると思うのです!!
終
最後まで読んでくれて
ありがとうございました!!
今までのあらすじはこちらからどうぞ♪
↓
「ローリング・ストーンズ」備忘録 2003年3月20日、21日「LICKS JAPANツアー」大阪ドーム公演2daysに行った 第1話「ストーンズを知った衝撃」
第2話「大阪に到着!ブルースのCDを聴きながらストーンズに思いを馳せる、、、ぴろ19才の思い出!」